第5話 カラターラについて
キルタンで一般的に使われるカラターラという小さなシンバルのような楽器をご存知ですか?
このカラターラは簡単に誰でも叩けそうですが、実はけっこう難しいのです。
持ち方は、指を離しても楽器が手から落ちないように、紐を指にうまく巻き付けて使います。
インドでカラターラを購入した時に付いている紐は、2つのシンバルが離れないために結んであるだけですので、このまま使うと紐が短すぎて演奏しにくいので、必ず丈夫で適度な長さのある紐やリボンやチロリアンテープなどに付け替えましょう。
カラターラはけっこう難しい、と言いましたが、カラターラの本来の役目を知るとその重要性が分かります。
このカラターラは、とても遠くまで響きますので、大勢集まってキルタンをする時に、一定のテンポとリズムが乱れないようにする、オーケストラで言うと指揮者に当たる役目をします。
カラオケで、賑やかしのために叩くタンバリンやマラカスと同じように考えてはいけません。
ですから、キルタンで大勢の人がこのカラターラを叩くべきではありません。
本来はリードをする人が叩きますが、リード者が他の楽器を演奏している場合は別の人が叩きます。
カラターラを購入する場合は必ず叩いてみて、音を確認してから買いましょう。
大きさや厚みによって音が全然違います。
澄んだ響きの、透明で清々しい音の物を選びましょう。