キルタンを愛する人のために

日本中にキルタンが溢れる日を夢見て素敵なキルタンのコツなどを解説します。

第11話 キルタンとは祈りです!!

長らくご無沙汰してしまいました。

9月にインドの聖地ヴリンダーバンに行って参りました。

ヤムナ川を船で遊覧しながら、ヤムナにギーランプとお花を捧げ、日本から持参した小さなキーボードを演奏して船上で仲間とキルタンをしました。爽やかなひと時でした。

 

聖地のお寺では毎朝4時半~、毎夕6時~、神像崇拝が行われ、その時に各お寺のキルタンチームがキルタンを捧げます。

もちろんそれ以外の時間でもキルタンを続けているお寺はたくさんありますし、24時間途切れることなくキルタンをするお寺もあります。

聖地に行けばこのようにキルタン聞き放題です!

それを聞きつつ、キルタンとはまさに祈りである、と感じました。

逆に言えば、祈りのない歌はキルタンではない、ということです。

 

自分の心の穴を埋めるための歌、我欲にまみれた歌、自己アピールしたくて必死の歌、そのような歌には祈りがありません。

聞いていて波動が悪すぎて苦しくなります。

歌は自分の心の状態を映し出す鏡ですから、本当に気を付けなければなりません。

私は音楽の仕事をしていますので、ついキルタンもお仕事的に、義務感や責任感の中で技巧的にしている事があるので注意しなければと思います。

 

愛、祈り、感謝の心を持ってするキルタンは本当にすてきです。

そのようなキルタンが出来ますように!!

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第10話 キルタ二スト

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マリアカラスというオペラ歌手をご存知ですか?

世界的に超有名で、亡くなって40年以上たった今もなおオペラファンに愛され続け、オペラ歌手たちに尊敬され続けている伝説の歌手です。

このマリアカラスが残した言葉をご紹介します。

『歌に関して言えば、私達は死ぬまで学生なのよ。』

そうなんです。音楽を志す人間は死ぬまで学生、つまりずっと学び続けなければならないということなのです。

このようにオペラ界の頂点に君臨し、世界を感動させた偉大な歌手でさえ自分のことを学生だと言っているのです。

世の中には自分のことを『キルタ二スト』と名乗っている人が沢山いますが、インド音楽というものは果てしなく奥が深い世界ですから、そう簡単に『キルタ二スト』になんてなれるものではありません。

本物のキルタニストになりたければ、謙虚な姿勢で、忍耐強く、真面目に誠実に休むことなく何十年も学び続けなければなりません。

もちろんテクニックを磨くだけでなく、精神的にも発達しないと良いキルタンはできませんしキルタニストにもなれません。

自分の心の状態が全て音楽に現れてしまうからです。

その人がどういう人間か、話をしなくても歌を聞いたら分かります。

人を感動させる歌は、声の美しさや音程の正確さやリズム感の良さだけではなく、

その人の心の状態やムード、その人の持っている愛にかかっています。

自己満足のキルタンではなく、愛のあるキルタンを目指しましょう。

そしてマリアカラスのように謙虚に学び続けましょう。

 

 

 

第9話 クリシュナって何?

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第4話でハレークリシュナマハーマントラの事をお伝えしましたが、クリシュナって何?クリシュナって誰?というご質問を頂きました。

クリシュ、とは『存在』、ナは『源』、つまりクリシュナとは『存在の源』という意味です。至上人格主神、最高の神と言われています。

インドではクリシュナの名前を知らない人はいません。

聖地ヴリンダーバンには千を超えるクリシュナ寺院があります。

もちろん、どこのクリシュナ寺院でも毎日キルタンが行われています。

24時間ぶっ通しで行われている所もあります。

キルタンでこのクリシュナの名前を唱えることは実に素晴らしいことなのです。

クリシュナ!と偶然言っただけでも冗談で言ったとしても浄化されるのです。

なぜなら神の名前と神は同じだからです。

キルタン会で、なんか俗世間と違った空気を感じる、と言う方はたくさんおられますが、神の名前や神を讃えるのがキルタンですから、当然その場の空気が神聖なものに変わる訳です。

そしてその場に居合わせた人たちがみんな浄化されます。

キルタンとはそれほどまでに大きな力を持っているのです。

みんなでクリシュナの名前を唱えましょう!!

 

 

 

第8話 キルタン会必須アイテム

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キルタン会必須アイテムは何でしょうか?

これがあればキルタン会がさらに格段に素晴らしくなる物、、、。

音の良い楽器?? 楽器はあった方がいいですが楽器がなくても素敵なキルタンは出来ます。

高価なマイクやアンプなどの音響設備?? 音響設備は必ずしも必要ではありません。

千人、2千人が集うキルタン会では必要かもしれませんが、百人程度のキルタン会ではマイクはなくても構いません。

洗練された会場?? 会場は関係ありません。路上でもどこでもキルタンは出来ます。

歌や楽器のプロ?? 演奏の上手下手は関係ありません。

それでは一体何があればキルタン会が素晴らしくなるのでしょうか?

はい、それはプラサーダム(神様に捧げた食べ物)です。

キルタン会に美味しいプラサーダムがあればみんなが幸せになります。

腹が減っては戦ができぬ、ですから。

耳から素敵なキルタンを聞いて、口から美味しいプラサーダムを食べて、、、それでこそ集まった人たちは大満足できますね。

プラサーダムのないイベントは成功とは言えない、とインドでは言います。

キルタン会が開かれる時には、みんなでプラサーダムを持ち寄りましょう。

 

 

第7話 キルタンは愛です!

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キルタンに必ず必要な物、それは愛です。

キルタン会の日に集まって下さったメンバー、会場となる空間、キルタンを彩る楽器たち、その全てに感謝し、愛しましょう。

その愛の波動がキルタンを素晴らしいものにします。

その日に集まったメンバーが次回また全く同じ顔ぶれで揃うことはまず難しいですし、その日とプログラムも雰囲気も全く同じようなキルタン会を開く事はまず不可能ですから、その日のキルタンはその日一回限りの世界でたったひとつのキルタン会なのです。

そのたった1度限りの貴重な時間と空間を大切に思い、愛しましょう。

キルタン会を開くのに、経験やテクニックは重要ではありません。

1つ1つに感謝し、愛を持って接する、それこそがキルタンを素晴らしい物にする要素なのです。

キルタン会はカラオケ大会ではありません。のど自慢大会ではありません。

ソロリサイタルではないのです。みんなで素敵な空間を作るのです。

リードする人は、皆さんと気持ちがひとつになるように、参加して下さった方々に心を配り、温かい輪ができるような雰囲気を作りましょう。

経験が浅くてそんな余裕がないという人は、ただ誠実に一生懸命歌えば良いでしょう。

怖がらずにどんどんリードもしましょう。

キルタンに上手い下手は関係ありません。

キルタンは心を込めてみんなで作り上げていく芸術作品なのです。

 

 

 

 

第6話 キルタンの効果

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音は波動である、と以前お伝えしましたが、音が人の身体や脳に影響を与えるという事は医学的にも証明されています。

数年前、内臓移植手術を受けた患者さんにベルディのオペラを聞かせると拒絶反応が和らぎ良い効果がある、ということが医学界で発表されました。

モーツァルトの音楽はα波が出ているから、と妊婦さんが胎教のためにモーツァルトのCDを買うというのも有名な話です。

病気の人や痴呆の老人に音楽を聞かせて症状を和らげる、音楽療法というのも知られています。

鉢植えの植物の前にスピーカーを置いて、クラッシック音楽を流していると植物はスピーカーの方に伸びて行き、ハードロックを流すと植物はスピーカーと反対の方向に伸びていく、という実験結果もあります。

医学的に証明されていなくても、車のクラクションや工事現場などの激しい騒音を聞くとストレスを感じますし、優しい音楽を聞くと心が落ち着く、というのは誰もが感じている事です。

それほど音の波動というのは人体や人の心にまで大きな影響を与えるのです。

キルタンをすると心が安らぎ、癒され、平安な気持ちになる、心の汚れが洗い流されたような気持になり涙があふれる、というのは実際に多くの人が経験しています。

キルタンが想像以上に大きな効果があることは事実です。

ある宗教団体の調査の結果、キルタンがストレスを解消する効果は、普通一般的にするストレス解消法(自然の中を散策など)の数十倍の効果があることが分かっています。

誰もが病気になりたくないので身体の不調や変化に気を使います。

しかし魂に気を使う人はあまりいません。

キルタンは魂にまで影響する精神的な音響です。

お近くでキルタン会が開催される時にはぜひ参加して下さい。

 

第5話 カラターラについて

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キルタンで一般的に使われるカラターラという小さなシンバルのような楽器をご存知ですか?

このカラターラは簡単に誰でも叩けそうですが、実はけっこう難しいのです。

持ち方は、指を離しても楽器が手から落ちないように、紐を指にうまく巻き付けて使います。

インドでカラターラを購入した時に付いている紐は、2つのシンバルが離れないために結んであるだけですので、このまま使うと紐が短すぎて演奏しにくいので、必ず丈夫で適度な長さのある紐やリボンやチロリアンテープなどに付け替えましょう。

カラターラはけっこう難しい、と言いましたが、カラターラの本来の役目を知るとその重要性が分かります。

このカラターラは、とても遠くまで響きますので、大勢集まってキルタンをする時に、一定のテンポとリズムが乱れないようにする、オーケストラで言うと指揮者に当たる役目をします。

カラオケで、賑やかしのために叩くタンバリンやマラカスと同じように考えてはいけません。

ですから、キルタンで大勢の人がこのカラターラを叩くべきではありません。

本来はリードをする人が叩きますが、リード者が他の楽器を演奏している場合は別の人が叩きます。

 

カラターラを購入する場合は必ず叩いてみて、音を確認してから買いましょう。

大きさや厚みによって音が全然違います。

澄んだ響きの、透明で清々しい音の物を選びましょう。