第2話 キルタンとは瞑想です!
キルタンは好きなんだけど、どうも思うように上手に歌えない、声が響かない、高い声が出ない、等、人によって色々な悩みがあると思います。
歌や楽器の上手下手は関係なく、キルタンに大切な事は捧げるという気持ちだ、と前回お話しましたが、やはり皆さん上手になりたいと思います。
今回、キルタンとは瞑想です、というタイトルですが、この瞑想こそが上手に歌うポイントになります。
瞑想とは頭の中にイメージを思い浮かべるという事ですが、歌う人が何のイメージも持たずに歌っていると、聞いている人が感動する訳がありません。
私は歌を教えていますが、小学生に“夏の思い出“(夏が来れば思い出す~♬遥かな尾瀬、遠い空♪)を歌わせたら、たいがいの子はとっても下手くそに歌います。
なぜなら大阪の小学生は尾瀬がどこにあるのか、どんな所かも知らず、夏が来れば思い出す訳がないからです。
“夏の思い出“を素敵に歌いたいなら、尾瀬がどんな所かを調べ、水芭蕉の花がどのように咲いているのかを知らなければなりません。
ちゃんとイメージを抱いて歌うのと、そうでないのとでは雲泥の差があります。
キルタンでは神の名前や、神を讃える歌を歌いますが、神をイメージするには神を知らなくてはなりません。
ではどうやって神を知るのか?
ずばり、神の言葉が書かれているバガヴァッドギーターを学ぶことをお勧めします。
*バガヴァッドギーターとは*
世界中で愛読されているインド哲学書です。
アインシュタインや、マハトマガンジー、オッペンハイマー等、多くの著名人も読んでいました。
2014年、インドのモディ首相が来日した時に、天皇陛下と安倍首相にプレゼントしたのもこのバガヴァッドギーターでした。
このバガヴァッドギーターは『マハーバーラタ』の一部であり、ヴェーダ文典の中でも最も重要なものの1つです。
今から5千年前に主クリシュナが友なるアルジュナに語った言葉が記されています。
この本から、神とは何か、生物とは何か、宇宙現象とは何か、カルマとは何か、を学ぶことが出来ます。
そして誰もが最も知りたい疑問、私達はどこから来てどこに行くのか、人生の本来の目的は何なのか、を知ることが出来ます。